たぶん、うんえいさんにはひとのこころがないとおもう。
――誰もがスポットライトを浴びられるわけじゃない。
まさかこのタイミングで、このセリフを、服部瞳子に言わせるなんて……
正直、私は深夜だというのに自室で大声を出してしまった。
「やりやがった!」と。
事の発端は先日モバマス内で開催されたイベント。
LIVEツアーカーニバル「奇跡公演『ふたりは無敵~未来を描く魔法のペン~』」での一幕だ。
あらすじはアイドル「荒木比奈」演じるヒナが魔法少女に変身し、夢を失って怪人となってしま った人たちを助けるといった物語だった。
スタート前は参加メンバーが明かされておらず。しかし魔法少女の物語という事で期待だけして いた私はメインメンバーに担当の安部菜々や服部瞳子の姿が無い物の、「夢がテーマの魔法少女 もの」と言うだけでかなり楽しみにしていた。
むしろ途中でユニットとして、最近何かと話題となっていた「マジカル!ルミ&トーコ」がユニ ット参戦するのでは? という楽しみもあった。
しかしその期待はとんでもない形で裏切られた。
服部瞳子が、小関麗奈の保護者役で出ていた。
うんえー!!!!
二人の共演はこちらも言わずと知れた名作公演「空想公演『お絵かき勇者と凍れるお姫様』」が きっかけ。
シンデレラガールズ劇場で二人の仲の良いやりとりが見られるのだが、
この公演の後、二人は別の仕事でも共演している。それがぷちデレラコレクション、通称ぷちコ レである。
前回の公演の仕事が次につながったのだという事実も嬉しかったが、何より仲の良い二人が見ら れて嬉しかった。そしてそれは私だけでなく、結構な人たちが服部瞳子と小関麗奈が実の姉妹の ようだと盛り上がっていた。
それが、なんとまあ……
え、うんえいさんなんでへいきでこういうことするのすき……
正直もうおなか一杯ぐらいだった。
のにである。
からの
である。
やりやがった!!!
叫びたくなる気持ちもわかって頂きたい。
奇跡公演がスタートとなって現在行われているシンデレラガールズ総選挙。
投票数によってトップアイドルの「シンデレラガール」を決定するこの期間に。
まさか。
よりにもよって。
服部瞳子に。
このセリフを言わせる?
うんえいさんばかなの?(褒め言葉)
さて、服部瞳子というアイドルについてある程度知っている方なら、その意味が分かると思う。
更に服部瞳子担当として色々と知っている担当の方なら、この運営さんの拗らせ具合がよく分かると思う。
一応、服部瞳子についてあまりご存じない方もいるかもなので少し説明しておこうと思う。
服部瞳子は大分県出身の25歳のアイドル。
過去に一度アイドルとしてデビューするも思ったような結果に至らず挫折、引退した過去を持っ ている。
――お分かりいただけただろうか?
この時点でもう何となくヤバい意味を理解していただけた事だろう。
一度アイドルとして挫折した経験を持つアイドルに。
「誰もがスポットライトを浴びられるわけじゃない」
なんて言わせる。しかもこれ、服部瞳子初期カードのセリフでもあるのだ。
うんえいさんほんとねえなんでこういうことできるの?
この話が流れた日、私はツイッタ―を検索しまくったのだが(※後にいいねRTしすぎて規制され ました)これに対して、かなりの方がダメージを受けていたように思われた。
そう、例え公演とはいえ彼女にこんなセリフを言わせるなんて…と思った方は多かったらしい。
だが、これと同じような事をされたPさんを私は知っている。
それは蒸機公演での岡崎泰葉ちゃんPさんたちだ。
私は泰葉ちゃん担当ではないのでこれはPさんのダイマで知ったのだが、彼女はかつて言ったこ とがあるらしい。
「私は人形じゃない」
と。
その泰葉ちゃんに、公演とはいえ、蒸機人形の役?
ほんとこのうんえいさんはほんともうほんと…なんなん?
だから今回の服部瞳子でも同じような事をしていただいてしまってもう担当マネージャー(自称) のわたしは感情がぐっちゃぐっちゃに――
――ならなかった。
なぜなら、私は彼女のこのセリフを知っていたからだ。
デビューしたばかりの彼女であれば、きっとこの役をツライと思った事だろう。
それこそこんな仕事を持ってきたPさんを締め上げて小一時間ほど説教したいくらいだ。
だが再デビューし、様々なアイドルと交流し、遅咲きながらも丁寧に自分の道をしっかりと歩い てきた彼女なら。
きっとこの役を胸を張って演じた事だろう。
だから、私は平気だった。
平気だった、が……
ねえまって、ほんと……なんなん?(半ギレ)
はああああああああ?
もう、ほんとまってむりしんどい
夢を追い続ける辛さを、彼女は誰よりも分かっている。
それは、デレステの服部瞳子R特訓コミュでも語られている。
それでも、彼女はあきらめないことを誓った。
そうして今、その過去の苦い経験があったからこそ、こうしてこの公演に生きているのだ。
そして、彼女と共にあった妖精が、和久井留美と三船美優だというのがまたニクイ。
三人とも同じように苦労した過去を持った同年代のアイドル。
言わずと知れた「バレンタイン反省会」のユニットメンバーである。
公私共に中の良いこの3人を、この役に起用した運営さん。
はっきり言って拗らせすぎである。
信頼できる。一生ついてく。
とまあ、今回の奇跡公演は本当にもう感謝しかなかったのであるが、
ねえうんえいさんにはひとのこころがないの? 一生推す……!
最初から最後まで服部瞳子担当を仕留める事に余念がない。
最初から生きて返す気なんてさらさらなかったんだ……!
ありがとうデレマス運営さん、課金しよ……
誰かが言っていた。
「奇跡公演は服部瞳子の軌跡だった」
わかりすぎてわかさいもになる
わかさいも公式ホームページ
https://www.wakasaimo.com/
そう今回の奇跡公演はまさに彼女の今までを詰め込んだかのような公演だった。
アイドルを夢見て、挫折して。
絶望しながらも諦めきれず、再び一歩踏み出して、仲間たちと一緒に歩き出す。
彼女を説明するうえでこんなにも素晴らしい物語はないのである。
しかも、運営さんはサイドストーリーにまで爆弾を残して言った。
このセリフをほたるちゃんにここで言わせる?
白菊ほたるちゃんも言わずと知れた不屈のアイドル。
所属事務所の相次ぐ倒産にもめげずにアイドルを志した少女。
ある意味で、服部瞳子とは真逆に位置するアイドル。
その彼女に、このセリフを、言わせる?
うんえいさんばかなの?(褒め言葉・二度目)
本当にデレマス運営さんが拗らせすぎてて信頼しかない。
今年はSSR衣装実装に始まり、服部瞳子に関する供給がかなり多くてとても素敵な1年となりつつ ある。
そのどれもが、彼女の事を丁寧に丁寧にしてくれているとわかる物ばかりだった。
おかげで今年は大変な年になっているが、私は元気に楽しめている。
そして奇跡公演でなんどもしにもだえ始まった総選挙ももう終盤。
私が彼女の為に出来る事と言えば、服部瞳子はいいぞと吠え続ける事や、こうして文章を垂れ流 すくらいだ。
正直、魅力的なアイドルが多すぎて、彼女の良さをアピールできているかわからない。
それでも。
それでも私は頑張ると決めた。
彼女が諦めないかぎり、担当の私が諦める理由にはならない。
「諦めなくて良かった」
彼女や他の担当さんたちと笑顔で笑いあえるように。